カーズ/クロスロード フロリダ500の展開について

ネタバレ注意!

この記事はカーズ/クロスロード(以下3作目と表す)の本編と未公開シーンのネタバレを含みます、未視聴(まだ見てない人)でネタバレが嫌な人はすぐにブラウザバックなどをしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は3作目における終盤レース「フロリダ500」の展開は最終的に使われたバージョン(以下本編版と表す)ではなく、未公開シーン「More Than New Paint/新しいナンバー」のバージョン(以下未公開版と表す)の方が良かったという意見があることを未公開シーンが発表された後、聞きました。

私も未公開版でマックィーンがレースで走る展開を初めて見た時は喜びました、ですが同時にどこかしっくり来ませんでした。

そしてThe Unlucky Tugさんの動画、"Is Cars a Bad Franchise? – An Analysis of All 3 Cars Movies" リンクhttps://m.youtube.com/watch?v=I2uykmqKBhwを見て2つのレース展開について考え、結論を出したことでこの記事を書くことを決めました。

 


まず私がフロリダ500の展開をどう感じたかを述べさせていただきます。フロリダ500は本編版、未公開版共に「マックィーンが一時的にレーサーじゃなくなる結果になるけど最終的にはまたレーサーとして活動できるようになる」展開だと感じました、これを覚えていてください。

それでは結論を言いましょう。最終的に私が良いと思った方の展開は...............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本編版です。

 


何故そう思うのか、それは私がそれぞれ本編版と未公開版において最終的かつ個人的に感じたストーリー的な展開が関係してくるのです、で2つに分けて説明していきます。

 


1つ目は「クルーズがレースに出る事になった時、マックィーン自身に起きている事は本編版の展開の方が彼の望んでいる形で起こった感じたから」です、それでは本編と未公開、それぞれの展開に感じた意見を述べます。

 


「More Than New Paint/新しいナンバー」の展開

 


私は先述の通り、この未公開シーンを見た時マックィーンが走ることに喜びました、ですが同時にどこかしっくり来ませんでした。これは、ただ単にスターリングがクルーズをレースに出すことを選んだから初めて見た時、完全に満足しなかっただけだと思っています。

しかし本編と未公開のストーリーを見てみて考えたところ、私はこの未公開版だととんでもないことが起こっていることという結論になりました。

 


マックィーンの恐れていた事、もしくは望まなかったことが起きてしまっていると感じたのです。

 

 

何故か、それはドックが「カーズ」1作目(以下1作目と表す)でマックィーンに何故レーサーをやめたか聞かれた後、事故を起こし修理が終わった後チャンスを与えられなかったことを話す時と繋がっています、ドックはマックィーンにこう言うのです。「俺は捨てられたんだ、修理が済んで戻った時歓迎してもらえると思ったらこう言われたよ、『お前は終わった』みんなは新人に夢中になってた、俺はまだ走れたのに、チャンスを与えられなかった」そして序盤でマックィーンはサリーに「ドックは引退されられたんだよ、自分で決められなかった、ドックと同じ目に遭うのは、嫌なんだ...

と言います。

英語版だと

"You know they told him when he was done? He didn't dicide. I don't what happened to doc to happen to me"


ここで未公開版の展開を簡潔に述べます。

マックィーンはスターリングから「クルーズの方が勝つ確率が高いと言われ95番のゼッケンを取られます、その後スモーキーとテックスの計らいでダイナコのレーサーとしてフロリダ500に参戦します。

私がとんでもない事に気づいたのはThe Unlucky Tugさんの動画を見た後、マックィーンはラジエーター・スプリングスやトーマスビルから駆けつけた仲間たちに対して自分がレースに出なくなったことを告げた時の場面について考えてみた時です、

彼はこう言います

"They quit on me"

そしてドックの「俺は捨てられたんだ、」は英語だとこう言っているのです。

"They quit on me"

そう、未公開版だとマックィーンの恐れていた「ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きた展開」が一時的にとはいえど、起こってしまっているのです。私はそれに気づいた後、初めて見た時ほどこの未公開版の展開が好きではなくなったのです。

 


それでは本編版に移ります。

 


本編版の展開

私はクルーズがフロリダ500で優勝する場面を公開日に映画館で初めて見た時、マックィーンが優勝するシーンを見たかったという気持ちもあってか、微妙な気持ちになった記憶があります。しかし、The Unlucky Tugさんの動画を見て本編を見返しながら考えてみるとこちらのバージョンの方がストーリー的に見事に繋がり、マックィーンの望んでいた形でクルーズがレースに出る事になったと思うようになりました。

きっかけはThe Unlucky Tugさんの動画で「マックィーンが自分でレースを途中で止めることを選び、自分でクルーズをレースに出すことを選んだ」という感じの台詞を聞いた事、そしてその後ストーリーを見返してラスティーズ・レーシング・センター(以下RRCと表す)にあるスターリングのオフィスでマックィーンが、自分を使って商品展開しようとしたスターリングに言った言葉を思い出してレースの展開と合わせて考えた時、本編版の方が良いと思うようになりました。

マックィーンはこう言っているのです。

「勝てなかったらあの泥除けは全部僕が売る、でももし勝てたら、いつ引退するかは自分で決める

英語では"If I don't win, I also sold all the mud flaps you got, but if I do win, I decide when I'm done"

「レーサーを続ける」というよりは引退する時期を自分で決めると言っているのです。

 


そして本編版のフロリダ500では彼がクルーズへレースに出るチャンスを譲り、レースの後で自分とクルーズの優勝という結果に驚いていたことから「優勝を諦めていた=レーサーを止める決意でクルーズにチャンスをあげたので、彼女をフロリダ500に出すことを決めた時点で自分自身の決断で引退することを決めていた= ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きることなく自分で引退の時期を決める事、及びドックのように弟子といえる存在の成長を見守る道を見つけることが出来た」とも言える展開になったのではないでしょうか。

 

(まぁ、マックィーンとクルーズが交代するシーンを初めて見た時『それルール上の問題的に大丈夫なのか?!』って思ったんですけど3作目のWikipedia見ると【(ピストン・カップの)モデルとなったNASCARでは、ピットイン中のドライバー交代が認められている。】って記述があったんです。で、その文章の方を初めて見た時は『ルール上問題無いんかい!』って心の中でツッコミ入れましたね。)

 

 

つまり私は未公開版だと「マックィーンが一時的にレーサーじゃなくなる結果になるけど最終的にはまたレーサーとして活動できるようになる」展開がマックィーンの望まない、「ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きる、自分でで引退の時期を決められなかった形」で、本編版だと「マックィーンが一時的にレーサーじゃなくなる結果になるけど最終的にはまたレーサーとして活動できるようになる」展開がマックィーンの望む「ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きることなく自分で引退の時期を決められた形、かつドックの人生で最も大切だったことを自分も見つける形」で起きたと思ったので未公開版は一時的にとはいえ、バッドエンドが起きていると感じて本編版の展開の方が好きになりました、これが1つ目の理由です。

 

 

 

2つ目は「本編版の展開の方が1作目の終盤レース、ピストン・カップ王座決定戦(以下、決定戦と表す)の展開の本筋に近いと感じたから」です。

 


説明していきましょう。

1作目の決定戦と3作目のフロリダ500、両方のレースでまずマックィーンは、「元々自分が望んでいたことを叶えるためにレースで勝つことよりも、自分以外の誰かのために何かをすること」を選びます。実際、1作目ではキングを押して彼の最後と決めたレースで完走させる事を、3作目ではレースの途中でクルーズに出場権を譲り彼女の夢を叶えることを選んでいます。

次に決定戦とフロリダ500でマックィーンは「自分以外の誰かのために何かをしたことで、元々自分が望んでいたことを叶えられる」事になります。実際、1作目ではレースの後、テックス・ダイナコに声をかけられ元々望んでいたダイナコとの契約を叶えられる事に、3作目ではレースの後でクルーズとマックィーンのダブル優勝となった事がわかり、クルーズに出場権を譲った事で一度自分で決めたはずの引退の時期を確実に、そして好きな時に自分で決められるようになります。

最後に両方のレースの後、マックィーンは「元々自分が望んでいた事とは違う事をすること」を選びます。

実際、1作目ではダイナコと契約せずラスティーズとの契約を続けメーターをヘリコプターに乗せてもらうことだけをテックスに頼むことを選ぶ、3作目ではレーサーを続ける=引退の時期は自分が好きな時、まだ先にという決めつつもクルーズのクルーチーフをこれからの自分の主な活動とすることを選びます。

 


こうしてまとめてみたところ、私は本編版の展開が1作目の展開と似ていると感じて本編版が好きになりました。

これが2つ目の理由です。

 


ですが最後にもう一度言いますがこれはあくまで個人的に感じたり、思ったりした事です。そちらの方をどうかご理解願います。

 


カーズ、カーズ/クロスロードの著作権は全てThe Walt Disney Company, 及び Pixar Animation Studiosに、"Is Cars a Bad Franchise? – An Analysis of All 3 Cars Movies"の著作権は全て"The Unlucky Tug" https://m.youtube.com/user/TheUnluckyTug02 に帰属します。