TLRCD シーズン2各話の感想

ネタバレ注意!

この記事はぜるけんさんのTLRCDのネタバレを含みます、未読の方はご注意下さい。

TLRCD リンク先

https://www.pixiv.net/novel/series/920179

 

2-1

機関車リチャードと港のなかま

独自英訳

Richard the Red Crab and Harden-well Docks

 


第14話 気をつけてチャッド!

Richard Grasps of Reason

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15450920

 


感想

チャッドとアルンの友情が垣間見えたり、リチャードとミッチェルの色々ある過去がほのめかされる中、リチャードがミッチェルに対して少しずつ歩み寄ろうとし始めることが印象的。

 


第15話 タイニーの特別なボイラー

The Special Boiler

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15533184

感想

この回で初めてリチャードの内情が少し詳しく描かれる。タイニーもそれを理解して少しは落ち着いてくれることを願いたい。

また、いつも同期や後輩には「お前さん」、先輩には「あんた」を二人称に使うリチャードが最後の台詞でタイニーに向かって「お前」を使っていたことから、『リチャードが1対1(サシ)で本音を明かして、ある程度心の距離が縮まった時は相手に対して「お前」を二人称に使うとしたらエモいな』と思ったが21話終盤の台詞から考えると、おそらくこれはただの入力ミスの可能性が高そうだ。

 


第16話 掴まないグラバー

Non-Grabber

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15691952

感想

グラバーがスープナー線の機関車になって、フッカーとカーティスが成長したリチャードの力も借りてそんな彼を支える。

"Grab"が「掴む」と言う意味から"Non"を付けて「掴まない」意味を持たせるのは洒落が効いている、またカーティスのブレードが取り外される描写がどことなく好きだ。

 


第17話 がんばれアルン

Alun the Sailing Barge

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16564737

感想

帆走艀のアルンとポーラ&ダーティーの成長が描かれる、その一方でこの頃からキーツ管理局長はO○○○・O○○○○○氏と対立していたようだ。

 


2-2

平らな機関車フリント

独自英訳

Flint the Flat Engine

 


第18話 海賊かぶれのジョリー

Periodic Inspection

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17394910

 


感想

破壊衝動と海賊に感化され、定期検査を拒み続け、仲間にも見捨てられ、屑鉄の塊となってしまったジョリー。彼がファビアンやルドルフと共に「でこぼこフレンズ」と呼ばれていた頃を見てみたい。

 


第19話 ぺったんこフリント

Flat Flint

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18294767

 


感想

フリントの車体がとても低いことから発想を得た「汽車のえほん、きかんしゃトーマスシリーズ」でお話のネタに組み込まれなかった列車識別灯がストーリーに関わっていてとても面白い。

 


第20話 ボイルド・フリント・ケーキ

Boiled Flint Cake

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18475082

 


感想

TLRCDのビークル達は味覚が無いと言うことがはっきりと描かれた。

しかし冒頭、アーサー卿の手記でフレデリック・ゴライアス・モンタギュー卿がジョナサン・キーツ氏を管理局長に選んだ理由の文章が途中で途切れている。これは一体どういうことなのだろう?

 


第21話 高潮の日の出来事

High Tide

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18687075

 


感想

作者やTwitterの感想にある通り、シーズン2の集大成と言える回。冒頭でフリントのリチャードに関わり合うことに対する抵抗感、未だ話題に上がるジョリーの事故、ホレスが第5話で得た教訓を生かしているような描写が描かれ、引き潮でフリント達が流される。しかしこれまでのエピソードの軌跡を表すかの如くタイニー、アルン、そしてホレスとリチャードが救援に駆けつけたことで事なきを得る。その後の対話でリチャードとフリントの関係が落ち着いたことでシーズン2はすっきりとした終わり方と感じた。

何より、初見時Twitterで述べたように今回のMVPはタイニーで間違い無いだろう!

TLRCD シーズン1各話の感想

ネタバレ注意!

この記事はぜるけんさんのTLRCDのネタバレを含みます、未読の方はご注意下さい。

TLRCD リンク先

https://www.pixiv.net/novel/series/920179

1-1

機関車タイニーの新しい友だち

独自英訳

Tinie and His New Friend


第5話 ホレスと苦情

Grumpy Granny

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11565887


感想

この件でホレスは必要以上に汽笛を鳴らしてうるさくしないよう気をつけはじめ、後にきちんと学んでいるような描写も見られる。

初登場したデボラ・アンダーソンさん。初見時は彼女に対するアーサー卿の対応に不完全燃焼さを味わったが、設定資料を読んだことでその気持ちも消え去った。


第6話 独り善がりのミッチェル

Take Care of You

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11670927


感想

ミッチェルは過去に旅客列車を担当したことがあるとのこと。気になるのでTLRCD ZEROでその描写が描かれることを願う。


第7話 貨車も客車も

Why Are We Here?

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11823827


感想

機関車達がスクラップにされていく描写、こんなのは完全に子供向けとは言えない。最後の挿絵で反省する機関車を見るグラバーとフッカーが目を合わせて笑顔になっている、2台の特別な絆が興味深い。


第8話 タイニーの遭難

Tinie Slips the Icy Track

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12044806


感想

作者の実体験に基づいて起きた事故、それでタイニーとホレスの関係が少し縮まったがその立役者は緩急客車のジョージアだろう。


1-2

豪雨の軽便鉄道

独自英訳

Heavy Rain, Light Railway


第9話 ミッチェルと大雨

Mitchell's Open Cab

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12281710


感想

初登場の偉そうな紳士、最近この人物がなんだかキーツ管理局長と因縁がありそうに思えてきた。(2023年 6/24追記、ひょっとしたらこの人物はO○○○・O○○○○○氏かも?)

しかしそれより当初LMSトリオに対しての二人称に「お前たち」を使っていたミッチェルが洪水の中を走り抜けた後、「君たち」に変えているのが何よりも感動的だ。


第10話 超・マッシブ

Super Massive

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12303471


感想

来島して定置ボイラーになったイアン、一言で言うとなんともお間抜けな...。

個人的には2枚目の挿絵でタイニーの押していたクレーン付きの車両がとても気になる。


第11話 ゴミの貨車は誰の物?

Poor You!

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12373848


感想

イアンに唆されて機関庫前にゴミの貨車を運んだフリント、ここで彼は顔全体が真っ赤になるほどの激怒を見せており、とても印象的だ。その後の会話でイアンも成長するきっかけを掴んだ...のかな?


第12話 グラバーと線路

Glover's Wish

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12437493


感想

今回を機に鉄道車両として改造してもらうグラバー。そのことにしたいことに口出しせずただ見守る態度を取るフッカー、この反応は個人的なちょっとした目標である。


第13話 タイニーのクリスマス列車

Tinie's Christmas Train

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15354671


感想

クリスマスシーズンに改造され戻ってきたミッチェルが成長を願われ、突き放す形で砂利採取場から除籍され不貞腐れる。 ジョージアからの助言を受けてタイニーは支配人や客車たちと共にそんな彼を気遣う。

現時点で最もほっこりするTLRCDのエピソードである。

TLRCD 序章 各話の感想

ネタバレ注意!

この記事はぜるけんさんのTLRCDのネタバレを含みます、未読の方はご注意下さい。

TLRCD リンク先

https://www.pixiv.net/novel/series/920179

 

ちびっこ機関車タイニー

独自英訳

Tinie the Little Geared Engine

 

第1話

ホレスとタイニー

Horace & Tinie

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9130418

 


感想

オマージュ色が強くて、新鮮さはあまり感じなかったかもしれない?しかしホレスの怒り顔はとても気になる。

ホレスの怒り顔は口元だけ明らかになっているが、目の辺りは個人的に「インサイド・ヘッド」のジャングルズに似ていると思う。

 


第2話

タイニーとリチャード

Tinie & Richard

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9300062

 


感想

この辺りから汽車のえほんではなさそうな展開になってきた。最近Twitterで見かけて分かったことだがジョンがリスペクトする先輩のエリオット爺さんと再開した翌日、廃車解体に繋がる出来事が起こる辺り完全に子供向けとは言えないだろう。また、この頃からリチャードの性格や態度がどういうものかについての伏線があったとも捉えられる。

若い頃のジョンはアビーとミニーやミッチェルから嫌われる態度をとっていたが今では色々と(意外と言えるほどに?)成長したのかもしれない。

(詳しくは4話の感想で)

 


第3話

幽霊かんしょうき

The Phantom Bufferbeam

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9645755

 


感想

タイニーは砂利採取場での仕事が大嫌いとのため、単純作業があまり好きでは無さそう。

また何気に彼の機関士、チャールズ・マロニーが食べていた昼食が普通にサンドイッチみたいなものか、それともライ島に移住した日本人達に影響を受けた物かが気になる。

作者のツイート曰く、エリオット爺さんは「若い頃は問答無用でオカルトを語っていたとか、いないとか…」「過去に何かやらかしてるかもしれない」とあるため、若い頃オカルト語りでなんらかのトラブルを招く要因を作ってしまったのかもしれない。

また、キャラクターファイルによるとチャールズさんは「肝心なところでブレーキをかけ忘れるなど、どこか頼りなくておっちょこちょい」とあることからタイニーが暴走したのは、「機関士が逆転機でタイニーをバック走行にした後ブレーキをかけ忘れ、タイニーがフリントのバッファービームに驚いた衝撃で勾配で勢いをつけながら急発進してしまった」と推測している。

 


第4話

宙飛ぶバッファービー

Tinie & the Flying Bufferbeam

リンク

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10446267#4

 


感想

タイニーはフリントを幽霊緩衝器を勘違いしていると、「あまりの恐怖に、制輪子が外れ」とあるのでTLRCDではビークル達における一部の機能は、彼らの強い感情でも動く傾向があるようだ。

ジョンは若い頃、難癖をつけやすい性格だったらしいが廃車解体の「発端のタイニーやリチャードを決して恨んではいない」とキャラクターファイルにある程になったため、エリオット爺さんに受けた影響はとてつもなく強いようだ。

トップハットビッグシリーズにおけるTLRCDキャラクターの目のハイライト第2弾

キャラクターファイル②のキャラ達も考えてみました

 

ミッチェル

 

第4話から第7話でエリオット爺さんの話を聞くまで、及び青色のボディになってから14話終盤までのリチャード視点からはハイライト無し、エリオット爺さんの過去や助け合うことの大切さを聞いた後や、14話終盤以降のリチャード視点ではハイライトあり。

 

ユリー

この記事を書いている時点では性格が詳しく描かれていないため、行儀が悪かったという理由でハイライト無し。(同じファイル②内で彼の姉弟は比較的誠実と書かれているため、彼らはおそらくハイライトあり)

 

ジョージア

ハイライトありだが、アビーやミニーといった連中からはハイライト無しで見られているかもしれない。

 

エレファント/エドマンド

ハイライトあり

 

カーティス

「遠慮なく思ったことをストレートに伝える為、嫌な奴に思われがち」とあることからハイライト無しで見られることもありそうだが、基本はハイライトあり。

 

アーサー・フレデリック・モンタギュー卿

ハイライトあり

 

デボラ・アンダーソン

ミセス・スマイリー/テンパーさん

(鬼ばば/ミニー談)

 

元々ハイライトありだが、1934年に夫が亡くなり認知症を患ってからはハイライトが無いように見えることが多くなる。しかしホレスの脱線事故を起こしてハドソンズ・フィールドのコテージに移住した後は、亡くなるまで容体が安静だったとのことからハイライトが戻っていただろう。

 

参考・引用元

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12047621

 

トップハットさんのビッグシリーズでぜるけんさんのTLRCDのキャラクターを作った時、目のハイライトの有無について

もしトップハットビッグシリーズでTLRCDのキャラクターを作られた場合、キャラ達の目のハイライトの有無を私の完全な偏見とも言える見解で考えました。

 

私がこんなことを考えたのは以下のツイート(リンク先添付)を見たことがきっかけです。

https://mobile.twitter.com/tophat6210/status/1424195772531105796

 

https://mobile.twitter.com/tophat6210/status/1322807164595920896

 

https://mobile.twitter.com/zeluigi_k/status/1563445064755707904

 

そんな訳で、現在TLRCDキャラクターファイル①に掲載されているキャラだけですが考えてみました。ちなみに実際に作る際にはめっちゃややこしくなりそうにも思えます。

 

ホレス

基本ハイライトあり、堪忍袋の緒が切れて怒りの笑顔になっている時はハイライト無さそう。

 

タイニー

ハイライトあり。

 

リチャード

基本ハイライトありだが、15話でリチャードの威張りが彼なりの気遣いだと気づくまでのタイニー・及びガヴィンやアルン視点ではハイライト無さそう。

 

エリオット爺さん

ハイライトあり。

 

フリント

ハイライトあり。

 

ジョン

若い頃はハイライト無し、良識を学んでからスクラップになるまではハイライトありそう。

 

アビーとミニー

第1話時点ではハイライトありに近いが、5話時点ではハイライト無い描写が多い。6話以降では完全にハイライト無し。

 

チャッド

ハイライトあり

 

キーツ管理局長

基本ハイライトありだが、彼に反感を抱いている機関車などの視点からはハイライト無さそう。

 

若手ライター

ハイライトあり?(作中に出てこなさそうだけど出てきたらありそう)

 

参考元

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10448375#10

 

カーズ/クロスロード フロリダ500の展開について

ネタバレ注意!

この記事はカーズ/クロスロード(以下3作目と表す)の本編と未公開シーンのネタバレを含みます、未視聴(まだ見てない人)でネタバレが嫌な人はすぐにブラウザバックなどをしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は3作目における終盤レース「フロリダ500」の展開は最終的に使われたバージョン(以下本編版と表す)ではなく、未公開シーン「More Than New Paint/新しいナンバー」のバージョン(以下未公開版と表す)の方が良かったという意見があることを未公開シーンが発表された後、聞きました。

私も未公開版でマックィーンがレースで走る展開を初めて見た時は喜びました、ですが同時にどこかしっくり来ませんでした。

そしてThe Unlucky Tugさんの動画、"Is Cars a Bad Franchise? – An Analysis of All 3 Cars Movies" リンクhttps://m.youtube.com/watch?v=I2uykmqKBhwを見て2つのレース展開について考え、結論を出したことでこの記事を書くことを決めました。

 


まず私がフロリダ500の展開をどう感じたかを述べさせていただきます。フロリダ500は本編版、未公開版共に「マックィーンが一時的にレーサーじゃなくなる結果になるけど最終的にはまたレーサーとして活動できるようになる」展開だと感じました、これを覚えていてください。

それでは結論を言いましょう。最終的に私が良いと思った方の展開は...............

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本編版です。

 


何故そう思うのか、それは私がそれぞれ本編版と未公開版において最終的かつ個人的に感じたストーリー的な展開が関係してくるのです、で2つに分けて説明していきます。

 


1つ目は「クルーズがレースに出る事になった時、マックィーン自身に起きている事は本編版の展開の方が彼の望んでいる形で起こった感じたから」です、それでは本編と未公開、それぞれの展開に感じた意見を述べます。

 


「More Than New Paint/新しいナンバー」の展開

 


私は先述の通り、この未公開シーンを見た時マックィーンが走ることに喜びました、ですが同時にどこかしっくり来ませんでした。これは、ただ単にスターリングがクルーズをレースに出すことを選んだから初めて見た時、完全に満足しなかっただけだと思っています。

しかし本編と未公開のストーリーを見てみて考えたところ、私はこの未公開版だととんでもないことが起こっていることという結論になりました。

 


マックィーンの恐れていた事、もしくは望まなかったことが起きてしまっていると感じたのです。

 

 

何故か、それはドックが「カーズ」1作目(以下1作目と表す)でマックィーンに何故レーサーをやめたか聞かれた後、事故を起こし修理が終わった後チャンスを与えられなかったことを話す時と繋がっています、ドックはマックィーンにこう言うのです。「俺は捨てられたんだ、修理が済んで戻った時歓迎してもらえると思ったらこう言われたよ、『お前は終わった』みんなは新人に夢中になってた、俺はまだ走れたのに、チャンスを与えられなかった」そして序盤でマックィーンはサリーに「ドックは引退されられたんだよ、自分で決められなかった、ドックと同じ目に遭うのは、嫌なんだ...

と言います。

英語版だと

"You know they told him when he was done? He didn't dicide. I don't what happened to doc to happen to me"


ここで未公開版の展開を簡潔に述べます。

マックィーンはスターリングから「クルーズの方が勝つ確率が高いと言われ95番のゼッケンを取られます、その後スモーキーとテックスの計らいでダイナコのレーサーとしてフロリダ500に参戦します。

私がとんでもない事に気づいたのはThe Unlucky Tugさんの動画を見た後、マックィーンはラジエーター・スプリングスやトーマスビルから駆けつけた仲間たちに対して自分がレースに出なくなったことを告げた時の場面について考えてみた時です、

彼はこう言います

"They quit on me"

そしてドックの「俺は捨てられたんだ、」は英語だとこう言っているのです。

"They quit on me"

そう、未公開版だとマックィーンの恐れていた「ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きた展開」が一時的にとはいえど、起こってしまっているのです。私はそれに気づいた後、初めて見た時ほどこの未公開版の展開が好きではなくなったのです。

 


それでは本編版に移ります。

 


本編版の展開

私はクルーズがフロリダ500で優勝する場面を公開日に映画館で初めて見た時、マックィーンが優勝するシーンを見たかったという気持ちもあってか、微妙な気持ちになった記憶があります。しかし、The Unlucky Tugさんの動画を見て本編を見返しながら考えてみるとこちらのバージョンの方がストーリー的に見事に繋がり、マックィーンの望んでいた形でクルーズがレースに出る事になったと思うようになりました。

きっかけはThe Unlucky Tugさんの動画で「マックィーンが自分でレースを途中で止めることを選び、自分でクルーズをレースに出すことを選んだ」という感じの台詞を聞いた事、そしてその後ストーリーを見返してラスティーズ・レーシング・センター(以下RRCと表す)にあるスターリングのオフィスでマックィーンが、自分を使って商品展開しようとしたスターリングに言った言葉を思い出してレースの展開と合わせて考えた時、本編版の方が良いと思うようになりました。

マックィーンはこう言っているのです。

「勝てなかったらあの泥除けは全部僕が売る、でももし勝てたら、いつ引退するかは自分で決める

英語では"If I don't win, I also sold all the mud flaps you got, but if I do win, I decide when I'm done"

「レーサーを続ける」というよりは引退する時期を自分で決めると言っているのです。

 


そして本編版のフロリダ500では彼がクルーズへレースに出るチャンスを譲り、レースの後で自分とクルーズの優勝という結果に驚いていたことから「優勝を諦めていた=レーサーを止める決意でクルーズにチャンスをあげたので、彼女をフロリダ500に出すことを決めた時点で自分自身の決断で引退することを決めていた= ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きることなく自分で引退の時期を決める事、及びドックのように弟子といえる存在の成長を見守る道を見つけることが出来た」とも言える展開になったのではないでしょうか。

 

(まぁ、マックィーンとクルーズが交代するシーンを初めて見た時『それルール上の問題的に大丈夫なのか?!』って思ったんですけど3作目のWikipedia見ると【(ピストン・カップの)モデルとなったNASCARでは、ピットイン中のドライバー交代が認められている。】って記述があったんです。で、その文章の方を初めて見た時は『ルール上問題無いんかい!』って心の中でツッコミ入れましたね。)

 

 

つまり私は未公開版だと「マックィーンが一時的にレーサーじゃなくなる結果になるけど最終的にはまたレーサーとして活動できるようになる」展開がマックィーンの望まない、「ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きる、自分でで引退の時期を決められなかった形」で、本編版だと「マックィーンが一時的にレーサーじゃなくなる結果になるけど最終的にはまたレーサーとして活動できるようになる」展開がマックィーンの望む「ドックと同じ目に遭う、ドックに起きた事が自分にも起きることなく自分で引退の時期を決められた形、かつドックの人生で最も大切だったことを自分も見つける形」で起きたと思ったので未公開版は一時的にとはいえ、バッドエンドが起きていると感じて本編版の展開の方が好きになりました、これが1つ目の理由です。

 

 

 

2つ目は「本編版の展開の方が1作目の終盤レース、ピストン・カップ王座決定戦(以下、決定戦と表す)の展開の本筋に近いと感じたから」です。

 


説明していきましょう。

1作目の決定戦と3作目のフロリダ500、両方のレースでまずマックィーンは、「元々自分が望んでいたことを叶えるためにレースで勝つことよりも、自分以外の誰かのために何かをすること」を選びます。実際、1作目ではキングを押して彼の最後と決めたレースで完走させる事を、3作目ではレースの途中でクルーズに出場権を譲り彼女の夢を叶えることを選んでいます。

次に決定戦とフロリダ500でマックィーンは「自分以外の誰かのために何かをしたことで、元々自分が望んでいたことを叶えられる」事になります。実際、1作目ではレースの後、テックス・ダイナコに声をかけられ元々望んでいたダイナコとの契約を叶えられる事に、3作目ではレースの後でクルーズとマックィーンのダブル優勝となった事がわかり、クルーズに出場権を譲った事で一度自分で決めたはずの引退の時期を確実に、そして好きな時に自分で決められるようになります。

最後に両方のレースの後、マックィーンは「元々自分が望んでいた事とは違う事をすること」を選びます。

実際、1作目ではダイナコと契約せずラスティーズとの契約を続けメーターをヘリコプターに乗せてもらうことだけをテックスに頼むことを選ぶ、3作目ではレーサーを続ける=引退の時期は自分が好きな時、まだ先にという決めつつもクルーズのクルーチーフをこれからの自分の主な活動とすることを選びます。

 


こうしてまとめてみたところ、私は本編版の展開が1作目の展開と似ていると感じて本編版が好きになりました。

これが2つ目の理由です。

 


ですが最後にもう一度言いますがこれはあくまで個人的に感じたり、思ったりした事です。そちらの方をどうかご理解願います。

 


カーズ、カーズ/クロスロードの著作権は全てThe Walt Disney Company, 及び Pixar Animation Studiosに、"Is Cars a Bad Franchise? – An Analysis of All 3 Cars Movies"の著作権は全て"The Unlucky Tug" https://m.youtube.com/user/TheUnluckyTug02 に帰属します。